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jzwm_japaneseabstract_v36n2_2005

Zoo and Wildlife Medicine 36(2) Abstracts; Japanese

 

健康なグリーンイグアナ(Iguana iguana)の腎評価: 血漿生化学、糸球体濾過率、および内視鏡生検の評価

Renal Evaluation in the Healthy Green Iguana (Iguana iguana): Assessment of Plasma Biochemistry, Glomerular Filtration Rate, and Endoscopic Biopsy

 

Stephen J. Hernandez-Divers, B. Vet. Med., Dipl. R.C.V.S. Zoo. Med., M.R.C.V.S., Scott J. Stahl, D.V.M., Dipl. A.B.V.P. (Avian), Nancy L. Stedman, D.V.M., Dipl. A.C.V.P., Sonia M. Hernandez-Divers, D.V.M., Dipl. A.C.Z.M., Juergen Schumacher, Dr. Med. Vet., Dipl. A.C.Z.M., Christopher S. Hanley, D.V.M., Heather Wilson, D.V.M., Dipl. A.B.V.P.(Avian), Anand N. Vidyashankar, Ph.D., Ying Zhao, M.S., and Wilson K. Rumbeiha B.V.M., Ph.D., D.A.B.V.T.

 

115~168ページ

 

要旨 臨床上健康な2歳のグリーンイグアナ(Iguana iguana23頭について、血漿生化学、イオヘキソールクリアランスと内視鏡による腎評価、および生検を実施した。赤血球沈降容積(30±3 %)、総蛋白(62±7 g/l6.2±0.7 g/dl)、アルブミン(25±2 g/l2.5±0.2 g/dl)、グロブリン(37±6 g/l3.7±0.6 g/dl)、総カルシウム(3.0±0.2 mmol/l12.0±0.7 mg/dl)、イオン化カルシウム(1.38±0.1 mmol/l)、リン(1.32±0.28 mmol/l4.1±0.9 mg/dl)、尿酸(222±100μmol/l3.8±1.7 mg/dl)、ナトリウム(148±3 mmol/lまたはmEq/l)、およびカリウム(2.6±0.4 mmol/lまたはmEq/l)の各平均値(±SD)は正常範囲内とみなされた。尿素値(<1.4 mmol/l、<4 mg/dl)は低く、検体の70%で測定限界を下回っていた。イオヘキソール75 mg/kgを尾静脈(腹側尾骨静脈)から静脈内投与し、その後32時間にわたって血液採取を行った。イオヘキソール分析は高性能液体クロマトグラフィーを用いて行い、各個体の血漿イオヘキソールクリアランスのグラフを作成した。3区画モデルを用いることで、グラフの曲線下の面積を求めるとともに回帰分析による糸球体濾過率を得た。平均糸球体濾過率(±SD)は16.56±3.90 ml/kg/hrで、95%の信頼区間は14.78 ~18.34 ml/kg/hrであった。両側からの内視鏡による腎評価および生検で得られた組織サンプルは診断材料として優れており、剖検で採取し組織学的に評価を行った組織と相関を示した。23個体中、イオヘキソールクリアランスおよび内視鏡検査の副作用を示したものはなかった。グリーンイグアナにおける腎機能および腎疾患の評価のための診断法としては、血漿生化学値、イオヘキソールクリアランス、内視鏡検査および腎生検などが推奨される。

 

キーワード グリーンイグアナ(green iguana)、Iguana inuana、腎臓(kidney)、糸球体濾過率(glomerular filitration rate)、イオヘキソール(iohexol)、内視鏡検査(endoscopy

 

 

ブトルファノールを前投与したグリーンイグアナ(Iguana iguana)におけるイソフルレンおよびセボフルラン麻酔の比較

Comparision of Isoflurane and Sevoflurane Anesthesia Following Premedication with Butorphanol in the Green Iguana (Iguana iguana)

 

Sonia M. Hernandez-Divers, D.V.M., Dipl A.C.Z.M., Juergen Schumacher, Dr.med.vet., Dipl. A.C.Z.M., Scott Stahl, D.V.M., Dipl. A.B.V.P. (Avian), and Stephen J. Hernandez-Divers, B.Vet.Med., D.Zoo.Med., M.R.C.V.S.

 

169~175ページ

 

要旨: 23頭の雄のグリーンイグアナ(Iguana iguana)において、セボフルランまたはイソフルレン麻酔におけるブトルファノール前投与の麻酔および心肺機能への影響を比較した。ブトルファノール(2 mg/kg 筋肉内)の投与前と投与30分後に心拍数および呼吸数を記録した。麻酔導入は12個体(第1群)でイソフルレン(5%)、11個体(第2群)でセボフルラン(7%)によって行った。最初の5分間は毎分、それ以降は5分毎に心拍数、相対動脈血ヘモグロビン酸素飽和度(SpO2)、および呼吸終期二酸化炭素濃度(EtCO2)を測定した。動脈の血液ガスパラメータは、麻酔導入後10分および40分で測定した。ブトルファノール投与後の30分間で、心拍数および呼吸数は基準値と比較して顕著な変化は見られなかった。麻酔の質および導入時間は、ブトルファノール-セボフルラン(6±3分)の方がブトルファノール-イソフルレン(9±4分)よりも優れており、麻酔維持時における気化器の濃度設定は、それぞれ1~3%および2~4%であった。両群で、心拍数に有意差は認められなかった。セボフルラン麻酔群では、SpO2値は常に90%を超えていた。イソフルレン麻酔群における導入後20分、25分、30分のSpO2値は90%未満であったが、時間毎および両群の値の間に有意差は見られなかった。両群とも呼吸終末二酸化炭素濃度の明らかな経時的減少を見たが、両群間で有意差はなかった。導入後10分および40分において両群ともSpO2値は90%を超えており、時間毎および両群の値の間に有意な差は認められなかった。回復時間はブトルファノール-イソフルレン群(35±27分)の方がブトルファノール-セボフルラン群(7±4分)より明らかに長かった。本研究では、ブトルファノール-イソフルレンおよびブトルファノール-セボフルラン混合の心肺機能への影響評価を行ったが、両者の影響は同様であり、どちらの吸入麻酔薬も、グリーンイグアナの麻酔導入および維持には安全で効果的であると考えられる。

 

キーワード: Iguana iguana、イソフルレン(isofulurane)、セボフルラン(sevoflurane)、ブトルファノール(butorphanol)、麻酔(anesthesia

 

 

無線発信機を装着したコスタリカの野生ベアードバク(Tapirus bairdii)個体群の健康評価

Health Evaluation of a Radiocollared Population of Free-ranging Baird’s Tapirs (Tapirus bairdii) in Costa Rica

 

Sonia M. Hernandez-Divers, D.V.M., Dipl. A.C.Z.M., Roberto Aguilar, D.V.M., Danilo Leandro-Loria, D.V.M., and Charles R. Foerster, M.S.

 

176~187ページ

 

要旨: 現在進行中の生態学的研究の一環として、コスタリカのコルコバド(Corcovado)国立公園に生息する野生ベアードバク(Tapirus bairdii)個体群の健康評価を実施した。19973月から20002月に19頭を不動化し、採血、皮膚生検、および外部寄生虫採取を行った。ダニはAmblyomma oblongoguttatumあるいはA. coelebsと同定された。得られた血液性状および血液生化学値は、野生個体群と飼育個体群の間に統計学的な有意差があることを示唆しているが、両個体群の生息・飼育環境を考慮して慎重に解釈しなければならない。17頭中5頭でLeptospira bratislavaが陽性であり、また12頭がベネズエラ馬脳炎陽性であった。皮膚生検9検体中1検体で異常が見られ、白斑と診断された。本報告は、バクの野生個体群における初めての健康評価である。

 

キーワード: 野生の(free-ranging)、健康(health)、血清学(serology)、Tapirus bairdii、バク(tapir

 

 

ドミニカ共和国における野生リコルドイワイグアナ(Cyclura rinordii)と飼育および野生サイイグアナ(Cyclura cornuta cirnuta)のビタミンDレベル

Vitamin D Status of Wild Ricord’s Iguanas (Cyclura ricordii) and Captive and Wild Rhinoceros Iguana (Cyclura cornuta counuta) in the Dominican Republic

 

Jan C. Ramer, D.V.M., Roberto Maria, Dr. Med. Vet., Tim Reichard, M.S., D.V.M., Peter J. Tolson, Ph.D., Tai C. Chen, Ph.D., and Michael F. Holick, Ph.D., M.D.

 

188~191ページ

 

要旨: 野生リコルドイワイグアナ(Cyclura ricordii22頭と野生サイイグアナ(Cyclura cornuta cornuta7頭のカルシジオール(25-ヒドロキシビタミンD)の値を報告する。また、野生リコルドイワイグアナ12頭と野生サイイグアナ7頭のカルシトリオール(1,25-ヒドロキシビタミンD)値を報告する。これらの個体は、ドミニカ共和国のCablitos島国立公園のリコルドイワイグアナで大規模に実施されている健康評価の一環として捕獲された。Parque国立動物園で屋外飼育されている13頭のサイイグアナからも比較のために検体採取を行った。25-ヒドロキシビタミンDの平均濃度は野生リコルドイワイグアナで554 nmol/l222 ng/ml)でその濃度範囲は250~1118 nmo;/l100~448 ng/ml)であり、野生リコルドイワイグアナでは平均332 nmol/l133 ng/ml)で範囲が260~369 nmol/l 104~148 ng/ml)、飼育サイイグアナでは平均317 nmol/l127 ng/ml)で範囲が220~519 nmol/l88~208 ng/ml)であった。これらの結果から、健康なリコルドイワイグアナおよびサイイグアナでは25-ヒドロキシビタミンDの血清濃度は325 nmol/l 130 ng/ml)以上が正常であるとみなすべきである。

 

キーワード: ビタミンDvitamin D)、リコルドイワイグアナ(Ricord’s iguana)、サイイグアナ(rhinoceros iguana)、ツノイグアナ属(Cyclura

 

 

ボリビア・Noël Kempff Mercado国立公園における野生タテガミオオカミ(Chrysocyon brachyurus)の感染症および寄生虫病の病原体への曝露

Exposure of Free-Ranging Maned Wolves (Chrysocyon brachyurus) to Infectious and Parasitic Disease Agents in the Noël Kempff Mercado National Park, Bolivia

 

Sharon L. Deem, D.V.M., Ph.D., Dipl. A.C.Z.M., and Louise H. Emmons, Ph.D.

 

192~197ページ

 

要旨: タテガミオオカミ(Chrysocyon brachyurus)は亜熱帯性の哺乳類で、CITESの附属書Ⅱに記載されている種であり、ボリビアからアルゼンチン北部やパラグアイ、ブラジル東部からウルグアイ北部に至る南部アマゾンの森林に分布している。野生のタテガミオオカミの生存に対する主要な脅威としては、生息地の消失、交通事故死、および農民による射殺が挙げられる。他にタテガミオオカミの保護を脅かすものとして、感染症および寄生虫病の罹患やそれによる死亡の危険性が挙げられる。飼育タテガミオオカミは、犬ジステンパーウイルス、犬パルボウイルス、狂犬病ウイルス、犬アデノウイスルなどのイヌ(Canis familiaris)の一般的な感染症に感受性があり、死亡する。本研究の結果から、ボリビアの遠隔地において野生タテガミオオカミが、犬ジステンパーウイルス、犬パルボウイルス、犬コロナウイスル、狂犬病ウイルス、Leptospira interrogans spp.Toxoplasma gondiiおよびDirofilaria immitisといった複数の感染症および寄生虫病の病原体に曝露されていることが示され、これらの病原体により疾病罹患の危険性が増加しているのではないかと思われる。

 

キーワード: ボリビア(Bolivia)、Chrysocyon brachyurus、感染症(infectious diseases)、タテガミオオカミ(maned wolf)、寄生虫病(parasitic diseases

 

 

ワクチン接種を受けた飼育ゴリラ(Gorilla gorilla gorilla)における麻疹抗体価の遡及的評価

Retrospective Evaluation of Measles Antibody Titers in Vaccinated Captive Gorillas (Gorilla gorilla gorilla)

 

Megan W. Blasier, D.V.M., Dominic A. Travis, D.V.M., M.S., and Robyn Barbiers, D.V.M.

 

198~203ページ

 

要旨: リンカーンパーク動物園の飼育ニシローランドゴリラ(Gorilla gorilla gorilla)について、保存されている血清検体およびカルテを遡って分析した結果、人用ワクチンの接種を受けたゴリラで抗体産生が見られたことがわかった。接種を1回、2回、3回受けたグループとセロコンバージョンの確率には明らかな関係は見られなかった。また、データから、ニシローランドゴリラの抗体は少なくとも11ヶ月持続したことが示唆された。この情報は、飼育ゴリラのワクチン接種プロトコールの評価や、ゴリラの野生個体群での予防的ケアの実施に有用である。

 

キーワード: Gorilla gorilla gorilla、ニシローランドゴリラ(western lowland gorilla)、Gorilla gorilla beringei、マウンテンゴリラ(mountain gorilla)、麻疹(measles)、ワクチン(vaccine

 

 

クロキツネザル(Eulemur macaco macaco)による繊維消化率

Fiber Digestibility by Black Lemurs (Eulemur macaco macaco)

 

Debra A. Schmidt, Ph.D., Monty S. Kerley, Ph.D., Ingrid J. Porton, M.S., James H. Porter, Janet L. Dempsey, M.S., Mark E. Griffin, Ph.D., Mark R. Ellersieck, Ph.D., and William C. Sadler, Ph.D.

 

204~211ページ

 

要旨: クロキツネザルEulemur macacoは様々なものを食べるとされ、果実や葉をある割合で摂取しているがその内容は季節によって変化する。クロキツネザルは、盲腸および大腸での繊維発酵によって中性デタージェント繊維をエネルギー源として利用できるのではないかという仮説を立てた。飼育下では、通常、市販の霊長類用ビスケットや入手が容易な野菜および果物を与えているが、両者とも中性デタージェント繊維は僅かである。消化率試験は14頭のクロキツネザルで行った。12頭は集団飼育(4頭、3頭、3頭、および2頭)で2頭は単独飼育されていた。キツネザルには繊維の形態および含有量の異なる4種の加工飼料を与えた。市販の霊長類用ビスケットは中性デタージェント繊維含有量が27%であり、コントロール飼料として使用した。第2飼料は同じ霊長類用ビスケットを含むが、粉砕して繊維質ベースのゲル基質と合わせたものであった。第3および第4飼料は、大豆皮または挽いたトウモロコシの穂軸を繊維源として配合し、それぞれ53%および47%の中性デタージェント繊維含有量とした。野菜および果実は餌の36%(乾燥重量)となるように加えた。乾物消化率は全飼料間で有意に異なっていた。中性デタージェント繊維消化率は、粉砕したビスケットをゲルと合わせたもので最も高く、2種の高繊維ゲル飼料で最も低く、ビスケットの消化率がその中間であった。高繊維ゲル飼料は、霊長類飼料の中性デタージェント繊維含量を増加させることはできたが、クロキツネザルは限られた繊維消化能しか有していなかった。

 

キーワード: クロキツネザル(black lemur)、Eulemur macaco macaco、中性デタージェント繊維(neutral detergent fiber, NDF)、繊維消化率(fiber digestability)、霊長類栄養学(primate nutrition)、ゲル状飼料(gel diets

 

 

飼育エジプトルーセットオオコウモリ(Rousettus aegyptiacus)の鉄蓄積症: 肝鉄濃度および肝組織病理と血中鉄パラメータの関連

Iron Storage Disease in Captive Egyptian Fruit Bats (Rousettus aegyptiacus): Relationship of Blood Iron Parameters to Hepatic Iron Concentrations and Hepatic Histopathology

 

Lisa L. Farina, D.V.M., Darryl J. Heard, B.V.M.S., Ph.D., Dipl. A.C.Z.M., Dana M. LeBlanc, B.S., Jeffery O. Hall, D.V.M., Ph.D., Dipl. A.B.V.T., Gary Stevens, Ph.D., James F.X. Wellehan, D.V.M., M.S., and Carol J. Detrisac, D.V.M., Ph.D., Dipl. A.C.V.P.

 

212~222ページ

 

要旨: 本研究ではエジプトルーセットオオコウモリ(Rousettus aegyptiacus)およびヒメオオコウモリ(Pteropus hypomelanus)の飼育個体群において、血中鉄パラメータと肝鉄濃度との関連、および組織学的所見と肝鉄濃度の相関関係を評価した。完全血球算定、血漿生化学、血清鉄濃度、総鉄結合能、全血鉛濃度、および血漿フェリチン測定を目的として採血を行った。腹腔鏡によって得た肝検体は、2分の1を組織検査に、残り2分の1は凍結して組織ミネラル分析にそれぞれ供した。組織切片はそれについて情報を与えられていない2名が、鉄蓄積、壊死、および線維症について観察を行った。エジプトルーセットオオコウモリはヒメオオコウモリに比べて、有意に高い肝鉄濃度(3669 ppm ±1823 ppm)および肝鉛濃度(8.9 ppm±5.8 ppm)を示した(ヒメオオコウモリでは、Fe = 174 ppm±173 ppmPb = 1.9 ppm±0.5 ppm)。肝鉄濃度は、組織鉛濃度、鉄蓄積および壊死についての組織学的ランク、血漿鉄濃度、トランスフェリン飽和度および血漿フェリチン値と有意な相関を示した(P<0.001)。血中鉛濃度は組織鉛濃度と負の相関を示した(P<0.001)。トランスフェリン飽和度と血清鉄濃度の積が51を超えた場合、その個体は鉄過剰の可能性が高かった。また、これら2数値の積が90を超えれば、血色素症である可能性が高かった。本研究から、血清鉄濃度、トランスフェリン飽和度、および血漿フェリチン濃度の評価が、エジプトルーセットオオコウモリにおける血色素症の診断には有益かつ非侵襲的な方法であると思われる。

 

 

キーワード: Rousettus aegyptiacus、エジプトルーセットオオコウコリ(Egyptian fruit bat)、血色素症(hemochromatosis)、鉄蓄積症(iron storage disease)、鉛(lead

 

 

ギリシャにおける野生猛禽の収容、治療およびその成績についての遡及的調査(1997~2000年)

A Retrospective Study of Presentation, Treatment, and Outcome of Free Ranging Raptors in Greece (1997-2000)

 

A.Th. Komnenou, D.V.M., Ph.D., I. Georgopoulou D.V.M., Ph.D., I. Savvas, D.V.M., Ph.D. and A. Dessiris, D.V.M., Ph.D.

 

222~228ページ

 

要旨: ギリシャ・セサロニキ(Thessaloniki)のアリストテレス大学獣医学部付属動物病院において、3年間(1997~2000年)に収容された野生猛禽(n = 402)について遡及的に調査した。タカ科(n = 295)、ハヤブサ科(n = 35)、およびフクロウ目(n = 72)の代表的な19種が収容された。全猛禽において、最も多い救護原因は外傷(n = 30575.8%)であった。次に多い原因は飢餓(n = 389.4%)であったが、中毒が疑われた猛禽(n = 286.9%)は限られていた。親を亡くした雛(n = 317.7%)は繁殖期に見られたが、主に不適切な人の介入によるものであった。必要な場合全てにおいて、外科的および医学的処置を施した。受入れた猛禽のうち、合計229羽(56.9%)がリハビリを受けて無事放鳥され、121羽(30%)がリハビリを受けたものの放鳥不能となり、52羽(12.9%)が治療の甲斐なく死亡した。人の介入(79.2%)が、猛禽の疾病罹患および死亡に最も重要な役割を果たしている。

 

キーワード: 野生猛禽(free-ranging raptors)、ギリシャ(Greece)、疾病(diseases)、罹患(morbidity)、死亡(mortality

 

 

アカゲザル(Macaca mulatta)における脱毛症の皮膚学的研究

Dermatologic Investigation of Alopecia in Rhesus Macaques (Macaca mulatta)

 

Hanspeter W. Steinmetz, Dr. med. vet., M.Sc., Werner Kaumanns, Dr., Ilona Dix, Karl-Albrecht Neimeier, Dr. med., and Franz-Josef Kaup, Prof., Dr. med. vet.

 

229~238ページ

 

要旨: 飼育アカゲザル(Macaca mulatta)では被毛の損傷が頻繁に報告されており、深刻な健康問題であるが、それは動物と環境の間の解剖学的および生理学的バリアとして被毛が機能しているからである。本研究の目的は、本種の被毛損傷の病因を特定し、脱毛症において最も高頻度に見られる原因を排除することである。調査には臨床的、血液学的、細菌学的、真菌学的、寄生虫学的、および組織病理学的評価が含まれた。ゲッティンゲン(Göttingenのドイツ霊長類センター(German Primate Center)で種々の環境下に飼育されている156頭のアカゲザルにおいて、広範囲にわたる体系的な研究を実施した。さらに他の霊長類施設の27頭も研究に組み入れた。126頭が様々な程度の部分的脱毛を臨床的に示したが、最も重篤な複数のケースでは完全脱毛も見られた。88%のケースで、両側対称性の脱毛であった。背部および四肢が最も高頻度に冒されていた。皮膚表面の肉眼的臨床病変は見られなかった。組織学的変化としては、軽度の表皮の過角化および軽度の血管周囲皮膚炎が主要なものであった。組織学的病変の存在およびその重症度は、被毛損傷と相関性が見られなかった。寄生虫性、細菌性、および真菌性の脱毛症は除外された。結果を総括すると、被毛の成長を制御するまたはそれに影響を与える環境および行動の障害が、飼育アカゲザルの脱毛を引き起こしている可能性がある。さらに研究を行い、アカゲザルの毛根活動に影響を与える外的または内的要因の障害を特定する必要がある。

 

キーワード: アカゲザル(Rhesus monkey)、Macaca mulatta、脱毛(hair loss)、脱毛症(alopecia

 

 

非家畜反芻獣の初生仔生存能力予測指標としての血清γ-グルタミルトランスフェラーゼ

Serum Gamma-Glutamyltransferase as a Prognostic Indicator of Neonatal Viability in Non-Domestic Ruminants

 

Lauren L. Howard, D.V.M., Leslie M. Turner, M.A., Ilse H. Stalis, D.V.M., Dipl. A.C.V.P., and Patrick J. Morris, D.V.M., Dipl. A.C.Z.M.

 

239~244ページ

 

要旨: 絶滅危惧種である反芻獣の初生仔において、迅速に免疫状態を評価できれば、母親の免疫グロブリンの受動伝達が不充分な場合に早期の介入が容易となる。インドキョン(Muntiacus muntjak vaginalis25頭、クレタヤギ(Capra algagrus cretica45頭、クチジロジカ(Cervus albirostris20頭、ダマガゼル(Gazell dama mhorr25頭、およびSoemmerring’sガゼル(Gazella soemmerringi soemmerringi31頭において、血清γ-グルタミルトランスフェラーゼを用いて予想される受動伝達状態の評価を行った。生後48時間以内に血清γ-グルタミルトランスフェラーゼを測定し、5日齢での臨床状態と比較した。初生Soemmering’sガゼルおよびダマガゼルでγ-グルタミルトランスフェラーゼが600 U/lを超える場合は、医学的介入なしに生存する可能性が高く、一方、400 U/l未満という値は、初生ガゼルにおいて医学的介入が必要となる良い指標であった。また、γ-グルタミルトランスフェラーゼが200 U/lを超える初生インドキョンでは、医学的介入なしに生存する可能性が高かった。非家畜反芻獣の初生仔において、免疫の受動伝達状態を評価するための優れた基準は存在しないため、絶滅が危惧される反芻獣の初生仔の健康状態とその傾向を検討するには、臨床状態だけでなく2つ以上の診断学的検査の結果を評価することが推奨される。

 

キーワード: 免疫の受動伝達不全(failure of passive transfer)、γ-グルタミルトランスフェラーゼ(gamma-glutamyltransferase)、反芻獣(ruminant)、初生仔(neonate

 

 

4種のメキシコ産インコ、Amazona autumnalisAmazona oratrixAmazona virdigenalis、およびRhynchopsitta pachyrhynchaにおける寄生虫性およびウイルス性の主要病原体の調査

A Survey of Selected Parasitic and Viral Pathogens in Four Species of Mexican Parrots, Amazona Autumnalis, Amazona Oratrix, Amazona Viridigenalis, and Rhynchopsitta Pachyrhyncha.

 

Elizabeth Gordon Stone, D.V.M., M.S.; Griselda Montiel-Parra, Ph.D.; and Tila Maria Pérez, Ph.D.

 

245~249ページ

 

要旨: ラテンアメリカ原産の鳥類で懸念されるいくつかの病原体の確証を得るために、4種のメキシコ産インコの隔離個体群から検体を採取した。データは19976月から9月に収集し、外部寄生虫は20009月にRhynchopsitta pachyrhynchaで再採取した。9羽のAmazona oratrix10羽のAmasona viridigenalis6羽のAmazona autumnalis、および25羽のRhynchopsitta pachyrhynchaの雛から得た血清サンプルは、オウムヘルペスウイルスおよび鳥インフルエンザの中和抗体、パラミクソウイルス血清型1型および3型に対する抗体について検査を行った。雛には、糞便検査および外部寄生虫検査も観察によって実施した。血清学的検査および糞便寄生虫検査は全て陰性であった。外部寄生虫としては、マダニ(Ixodidae)、ダニ(Ornithonyssus sylviarum)、ノミ(Psyttopsylla mexicana)、シラミ(Paraagoniocotes mexicanus, Heteromenopon sp, Psittacobrosus sp)、および昆虫(Ornithocoris sp)が見られた。今後、健康に関する研究を行うにあたって、本研究は基本的情報となるものである。

 

キーワード: Amazoma autumnalis, Amazoan oratrix, Amazoan viridigenalis, Rhynchopsitta pachyrhyncha

 

 

デトミジン‐ブトルファノール混合によるアフリカゾウ(Loxodonta africana)の起立状態での鎮静

Standing Sedation in African Elephants (Loxodonta africana) Using Detomidine-Butorphanol Combination

 

Donald L. Neiffer, V. M. D., Michele A. Miller, D. V. M., Ph. D., Martha Weber, D. V. M., Mark Stetter, D. V. M. Dipl. A.C.Z.M., Deidre K. Fontenot D. V. M, P. K. Robbins, M. R. C. V. S., and Geoffrey W. Pye, B. V. Sc., M. Sc., Dipl. A.C.Z. M.

 

250~256ページ

 

要旨:オペラント条件付けにより訓練した3頭のアフリカゾウ(Loxodonta africana)を防護接触および改良防護接触を組み合わせて管理し、14回にわたる診療時に起立状態での鎮静を実施した。最初に、塩酸デトミジンおよび酒石酸ブトルファノールを各5070mg12.919.7μg/kg)、重量比11(μg:μg)となるように筋肉内に用手注射した。8回の診療においてはその開始から終了まで、この初回投与で十分な鎮静が得られたが、他の診療時においては薬剤の追加が必要であった。薬剤の追加量はそれぞれ4.07.3μg/kgであった。最初の効果は325分(平均11.6分、SD±5.9分)で見られ、追加投与の必要なかったケースでは最大効果は2530分で見られた。1ケースを除いてこの効果は4798分間(平均74.7分、SD±18.8分)の診療が終了するまで持続した。心抑制および呼吸抑制は認められなかった。拮抗薬投与後の回復は速やか、かつ完全であり、220分(平均9.0分、SD±7.0分)を要した。筆者の経験に基づけば、推奨される拮抗薬の用量は静脈内投与のヨヒンビンで73.498.5μg/kg、静脈内投与のナルトレキソンで48.998.5μg/kg、筋肉内投与のナルトレキソンで73.498.5μg/kgである。全ナルトレキソン量のおよそ1/31/2は静脈内投与しなければならない。一過性の食欲低下を伴うあるいは伴わない腹囲膨満などの消化管限局の軽度の副作用が、5回の診療時に見られた。拮抗薬の投与、運動および水分摂取の促進、フルニキシンメグルミンの投与が、症状の解消に有用であった。消化器症状に加えて、各薬剤を19.7μg/kgずつ投与した1ケースで、外科刺激開始前に軽微な運動失調が観察された。処置実施のために追加投与の必要なかったケースに基づき、かつ高用量での運動失調の可能性を考慮すれば、初回投与の用量はデトミジンおよびブトルファノールを重量比11(μg:μg)でそれぞれ14.716.2μg/kgとすることが推奨される。

 

キーワード: アフリカゾウ(African elephant)、Loxodonta africana鎮静(sedation)、塩酸デトミジン(detomidine hydrochloride)、酒石酸ブトルファノール(butorphanol tartrate

 

 

西ナイル熱のウマ用ワクチンの鳥類への適用外使用による抗体力価の発現

Avian Titer Development against West Nile Virus Following Extra-label Use of an Equine Vaccine

 

Sharmie Johnson, D.V.M.

 

257~264ページ

 

要旨: 西ナイル熱ウイルスは多くの動物に感染するが、最も高い罹患率および死亡率が見られるのは鳥類、ウマおよびヒトである。本研究の目的は、ウマ用に開発されたワクチンを猛禽類およびカラス属に使用する際のプロトコールの決定である。鳥は5群に分け、第1~4群にはそれぞれ0.25 ml0.5 ml0.75 ml、および1.0 mlを投与し、第5群はコントロール群とした。最も高いセロコンバージョン率(58.3%)が見られたのは、3週間間隔で1.0 ml3回接種したグループであった。本報告は、ウマ用に開発された西ウイルス熱ワクチンが鳥類で投与可能であることを示すものである。

 

キーワード: 西ナイル熱ウイルス(West Nile virus)、猛禽類(birds of prey)、カラス属の鳥 (corvids)、ワクチン(vaccine)、抗体力価(titer)、セロコンバージョン(seroconversion

 

 

フウキンチョウにおけるアトキソプラズマ症

Atoxoplasmosis in Tanagers

 

Michael J. Adkesson, D.V.M., Jacqueline M. Zdziarski, D.V.M., and Susan E. Little, D.V.M., Ph.D.

 

265~272ページ

 

要旨: アトキソプラズマ(Atoxoplasma spp.、腸外Isospora spp.)は、種々のスズメ目に感染するコクシジウムである。アトキソプラズマ症はバッフィー・コートおよび臓器の捺印スメアの検査や、剖検時の組織病理学的検査での診断が困難である。ある動物園において、複数の死亡したフウキンチョウで本寄生虫の感染が確認されたあるいは疑われたため、その園所有のフウキンチョウで罹患率を調べた。ポリメーラーゼ連鎖反応(PRC)法を用いて、1888個体から得た血液、糞、および(あるいは)組織検体を検査した。臨床上健康な鳥から得られた血液検体60のうち23検体(38.3%)、糞便の6検体のうち1検体でアトキソプラズマ陽性であった。また死亡個体の32組織検体中19 検体(59.4%)が陽性であった。他の57施設に対して、アトキソプラズマが存在するか問い合わせた。臨床上健康な鳥で多くのアトキソプラズマ陽性が見られたことは、本寄生虫が飼育フウキンチョウにおいて無症状のまま蔓延しており、若齢鳥やストレスを受けた成鳥ではおそらく臨床病へと発展するであろうことを示唆している。飼育施設の徹底的な消毒やデザインの考慮、および糞による餌や水の汚染を防ぐことが伝播を減らす重要な方法である。感受性の高い雛への感染を減らすためには、選択的繁殖プログラムおよび定期的な繁殖ペアのスクリーニングが推奨される。種間伝播の危険性は充分には明らかにされていないため、フウキンチョウを屋内で混合飼育する場合や屋外ケージで飼育する場合には注意が必要である。

 

キーワード: アトキソプラズマ(Atoxoplasma)、アトキソプラズマ症(atoxoplasmosis)、コクシジウム(coccidia)、イソスポラ(Isospora)、スズメ目の鳥(passerine)、フウキンチョウ(tanager

 

 

モンゴル南西部に再導入されたモウコノウマ(Equus caballus przewalskii)に見られた病理学的所見

Pathological Findings in Reintroduced Przewalski’s Horses (Equus caballus przewalskii) in South-western Mongolia

 

Nadia Robert, Dr. med-vet., Dipl. A.C.V.P., Christian Walzer, Dr. med-vet. Univ. Doz., Simon R. Rüegg, Dr. med-vet., Petra Kaczensky, Dipl. Biol., Dr., Oyunsaikhan Ganbaatar, Msc., and Christian Stauffer, Dipl. Biol.

 

273~285ページ

 

要旨: モウコノウマ(Equus caballus przewalskii)は1960年代中頃までに野生では絶滅し、飼育下繁殖によってのみ生存を続けている。Takhin Tal再導入プロジェクトは国際Takhiグループによって運営されており、モンゴルにおけるモウコノウマの2再導入プロジェクトのひとつである。1997年、最初のハーレム集団が放野された。1999年には、複数の仔馬が始めて野生で無事に成長した。現在、63頭のモウコノウマがTakhin Talに生息している。死亡原因についての情報は、1998年の疾病モニタリング計画実施以前には殆ど存在しなかった。1999年以降、回収された全ての死亡個体(n = 28)を検査し、また検体を採取して更に検討を行っている。馬ピロプラズマはマダニが媒介する疾病で、Babesia caballiあるいはTheileria equiに起因するが、Takhin Takで流行が見られ、4頭の牡馬の死亡と1頭の死産の原因であると断定された。200012月、オオカミによる捕食が数頭のモウコノウマの死亡に関係していると考えられた。しかし、この個体群の死亡個体および生存個体に対して、臨床的、病理学的、および細菌学的検査を実施したところ、腺疫と一致する病変が確認された。モンゴルでは20002001年の冬が極めて厳しく、それがウマを衰弱させた可能性が最も高いと考えられ、日和見感染に対してより感受性が高まり、結果としてオオカミによる捕食を受けたと思われた。1999年以降、稀に見られた他の死亡原因は、外傷、消耗、衰弱、尿路結石症、肺炎、流産、および死産であった。モウコノウマの病理学的検査では、各症例の確定診断には至らなかった。再導入の初期段階でいくつかの疾病要因が重要であると判明したが、これによって自己維持的な個体群の確立が危ぶまれる可能性がある。

 

キーワード: モウコノウマ(Przewalski’s horse)、Equus caballus przewalskii再導入(reintroduction)、腺疫(strangles)、捕食(predation)、ピロプラズマ症(piroplasmosis

 

 

ブラックバック(Antilope cervicapra)飼育群におけるArcanobacterium pyogenesの罹患率とそれによる死亡率

Morbidity and Mortality Associated with Arcanobacterium Pyogenes in a Group of Captive Blackbuck (Antilope cervicapra)

 

Timothy J Portas B.V.Sc., M.A.C.V.Sc. and Benn R Bryant B.V.Sc., M.V.S.

 

286~289ページ

 

要旨: あるブラックバック(Antilope cervicapra)飼育群において、Arcanobacterium pyogenesは壊死性肺炎、下顎の骨髄炎、腹膜炎、および肝、肺、腎、皮下の膿瘍との関連が認められた。雄の罹患率(73.3%)は雌よりも高かった。A. pyogenes感染では、16例中15例(93.7%)で致死的あるいは安楽死が必要であった。A. pyogenesによる死亡は、冬期に最も頻発(60%)した。

 

キーワード: Arcanobacterium pyogenes、ブラックバック(blackbuck)、Antilope cervicapra

 

 

非家畜反芻獣3種における肩関節側方脱臼整復のための上腕二頭筋腱移行術

Transposition of the Biceps Tendon to Reduce Lateral Scapulohumeral Luxation in Three Species of Non-domestic Ruminant

 

Lauren L. Howard, D.V.M., and G. Lynn Richardson, D.V.M., Dipl. A.C.V.S.

 

290~294ページ

 

要旨: ダマガゼル(Gazella dama mhorr1頭、プーズー(Pudu puda1頭、アイベックス(Capra ibex ibex1頭において、上腕二頭筋腱を上腕骨大結節の側方へ転位させる方法により肩甲上腕関節の側方脱臼を観血的に整復した。アイベックスは非常に大きな大結節を有しており、腱を側方に上手く転位させるには2度目の骨切除術が必要であった。術後23週間は、3頭とも体重負荷をかけられない状態であったが、歩行は3週間で改善が見られ、術後6週間でほぼ正常となった。術後の追加調査は、ガゼル、プーズー、アイベックスでそれぞれ8年間、7ヶ月間、および3ヶ月間実施したが、歩行は正常で歩様に欠陥は見られなかった。ガゼルは術後8年で無関係の疾病のために安楽死としたが、剖検時に軽度から中程度の変性関節疾患が認められた。骨折または顕著な関節異常を伴わなければ、同等の体格の非家畜反芻獣における同様の肩関節の側方脱臼は、上腕二頭筋腱移行術で整復すればその後の機能回復の見込みは良好である。

 

キーワード: Pudu pudaGazella gama mhorrCapra ibex ibex、肩関節脱臼(scapulohumeral luxation)、上腕二頭筋腱移行術(biceps tendon transposition

 

 

ヤモリ(Uroplatus fimbtiatus)からのラナウイルス分離

Isolation of a Ranavirus from a Gecko (Uroplatus fimbriatus)

 

Rachel E. Marschang, Dr.med.vet., Sabine Braun, Dr. med. vet., and Paul Becher, Dr.med.vet., PD

 

295~300ページ

 

要旨: 舌の肉芽腫性病変と肝炎を示した1頭のヘラオヤモリ(Uroplatus fimbriatus)の肝および胃から、ウイルスが分離された。電顕による形態観察、制限エンドヌクレアーゼアッセイ、および主要カプシド蛋白遺伝子の大部分の構造解析により、そのウイルスはイリドウイルスと同定された。比較分析により、分離ウイルスは、ラナウイルス属の標準種であるカエルウイルス3と類縁であることが明らかとなった。

 

キーワード: イリドウイルス(Iridovirus)、ラナウイルス(Ranavirus)、イモリ(gecko)、Uroplatus fimbriatus、ウイルス分離(virus isolation

 

 

漿液性脂肪萎縮による飼育キリン(Giraffa camelopardalis)の死亡: オークランド動物園での5例の再検討

Mortality of Captive Giraffe (Giraffa camelopardalis) Associated with Serous Fat Atrophy: a Review of Five Cases at Auckland Zoo

 

John S. Potter, B.V.Sc., and Marcus Clauss, M.Sc., Dr. med. vet.

 

301~307ページ

 

要旨: 8年間に5頭のキリン(Giraffa camelopardalis)が甚急性に死亡した。キリンは、日中は屋外で、夜間はシェルターに移動させて飼育していた。死亡は全て冬期に起こっており、全死亡個体で剖検時に漿液性脂肪萎縮が見られた。これらのキリンは、アルファルファ干草と市販のサプリメントを加えた適量の若葉を与えられていた。飼料原料を遡って分析したところ、その飼料ではエネルギー不足であることが示された。その後の高エネルギー飼料の添加により生存個体の顕著な体重増加がみられたが、カロリーレベルは現在推奨されている範囲の下限であった。エネルギーの低貯蔵、低温下での高エネルギー要求、および低血糖がこれらの状況下での衰弱を確実にまねく可能性という3者が結びついて、以前に他で総称的に「甚急性死亡症候群(peracute mortality symdrome)」と報告されたキリンの死亡の病因となったのではないかと仮定される。

 

キーワード: キリン(giraffe)、Giraffa camelopardalisi、栄養学(nutrition)、甚急性死亡症候群(peracute mortality syndrome)、漿液性脂肪萎縮(serous fat atrophy)、低温(cold)、エネルギー(energy)、低血糖(hypoglycemia

 

 

ビントロング(Arctictis binturong)における肉腫様腎細胞癌

Sarcomatoid Renal Cell Carcinoma in a Binturong Arctictis binturong

 

Sara E. Childs, D.V.M., Rachel M. Peters, D.V.M., James K. Morrisey, D.V.M., and Ana Alcaraz, D.V.M., Ph.D.

 

308~312ページ

 

要旨: ビントロング(Arctictis binturong)の雌成獣が嗜眠、食欲低下、および腹部の腫瘤を示し、検査を実施した。X線検査、腹部超音波、臨床検査所見、および細い針による腫瘤の吸引生検を含む診断学的検査により、転移を伴う肉芽腫が示唆された。剖検および組織病理学的所見により、腎細胞癌の変異型である広範囲に播種した肉腫であると確認され、おそらく左腎に原発し、右腎、脾、膵、肝、腸間膜リンパ節、および肺へ転移したと考えられた。本例はビントロングにおける本腫瘍の初の報告例であり、獣医学文献においても僅か2例目に過ぎない報告であった。肉腫様の腎細胞癌は、腎細胞癌のまれな組織学的変異型であり、悪性度が高く、通常転移性で、ヒトでは極めて予後不良である。本腫瘍は癌腫および/または肉腫に似ることがあるという二相性の形態から、その診断にはしばしば組織免疫学的手法が要求されるため、生存時の正確な診断は困難かもしれない。

 

キーワード: ビントロング(binturong)、Arctictis binturong、肉腫様腎細胞癌(sarcomatoid renal cell carcinoma)、転移(metastasis

 

 

ウィラードガラガラヘビ(Pongo pygmaeus pygmaeus)における脊髄神経膠腫

Spinal Cord Glioma in a Ridge-nosed Rattlesnake (Crotalus willardi)

 

Linden E. Craig, D.V.M., Ph.D., Dipl. A.C.V.P., Jeffrey C. Wolf, D.V.M., Dipl. A.C.V.P., and Edward C. Ramsay, D.V.M., Dipl. A.C..Z.V.

 

313~315ページ

 

要旨: 11歳の雌ウィラードガラガラヘビ(Crotalus willardi)が1年に及ぶ卵滞と体の尾方3分の2の運動性の低下を示した。正常な体勢に自身で戻れなくなった時点で、その個体は安楽死とした。剖検では、脊髄尾部が肥大、軟化しており、半透明な淡灰色を呈していた。鏡検では、脊髄尾部がグリア細胞に似た細胞(乏突起膠細胞あるいは星状細胞)からなる腫瘍塊で断片的に置き換えられていた。グリア線維性酸性タンパクに対する免疫組織化学検査は、星状細胞様の腫瘍細胞において陽性であった。肉眼的、顕微鏡的、および免疫組織化学的所見は、脊髄神経膠腫の診断と一致するものであった。本例は爬虫類における中枢神経系腫瘍の初の報告である。

 

キーワード: Crotalus willardi、ガラガラヘビ(rattle snake)、新生物(neoplasia)、脊髄(spinal cord)、神経膠腫(glioma

 

 

労作性筋障害が疑われたレア(Rhea americana)の治療成功例

Successful Treatment of Suspected Exertional Myopathy in a Rhea (Rhea Americana)

 

Kristine M. Smith, D.V.M., Suzan Murray, D.V.M., Dipl. A.C.Z.M., Carlos Sanchez, D.V.M.

 

316~320ページ

 

要旨: 国立動物園(National Zoological Park)の雌7歳のレア(Rhea americana)が、左脚の重度の跛行を発症して24時間後に搬入され、その後起立不能となった。血液検査ではクレアチンホスホキナーゼが50,000 U/lを上回り、乳酸脱水素酵素の上昇が見られた。罹鳥の状態はその後1週間で悪化し、クレアチンホスホキナーゼは208,400 U/lを超えた。経口抗不安薬および筋弛緩剤に加えて、積極的な静脈内補液および物理療法を開始した。2週間の積極的な治療の後、最初の改善徴候が見られた。28日目までに、鳥は顕著な跛行を示すこともなく補助なしで歩行可能になった。本例は、走鳥類の労作性筋障害の疑い例で治療に成功した数例のうちの1つである。本例の成功は、持続的かつ積極的な物理療法、筋弛緩剤、および異常に興奮する本鳥種の気質を和らげるための抗不安薬によるものと考えられる。

 

キーワード: 抗不安薬(anxiolytics)、異常興奮性(hyperexcitability)、筋障害(myopathy)、物理療法(physical therapy)、Rhea Americana

 

 

飼育チータ(Acinonyx jubatus)におけるX線画像による腎サイズの測定

Radiographic Kidney Measurements in Captive Cheetahs (Acinonyx jubatus)

 

Nicole C. Hackendahl, D.V.M., and Scott B. Citino, D.V.M., Dipl A.C.Z.M.

 

要旨: 飼育チータ(Acinonyx jubatus)において、慢性腎疾患の罹患率はかなり高い。本研究は、正常な腎機能を有した飼育チータ(n = 15)の腎サイズをX線画像によって測定することを目的とした。第2腰椎の椎体長に対する腎の長さの比が、正常な腎機能を有したネコで既に求められている。チータにおいて、第2腰椎の椎体長に対する腎の長さの比の平均は、1.81±0.14であった。この基準データは、チータにおけるX線画像による腎サイズの客観的評価を可能にすると考えられる。しかし、腎不全が確認された少数のチータを評価したところ、同様の比を得た。

 

キーボード: チータ(cheetah)、Acinonyx jubatus、X線撮影術(radiography)、腎(kidney)、腎撮影(renal imaging

 

 

ヨツユビハリネズミ(Atelerix albiventris)における先天性赤芽球性ポルフィリン症

Congenital Erythropoietic Porphyria in an African Hedgehog (Atelerix albiventris)

 

Carlos Wolff F. Biochemist, Paulina Corradini R., M.V. and Galaxia Cortés L.M.V.

 

323~325ページ

 

要旨: 6ヶ月齢の雄のヨツユビハリネズミ(Atelerix albiventris)がピンク尿の病歴を示し、検査においてピンク色の歯と軽度の肝腫脹が見られた。尿検査では、ピンク尿と紫外線下での蛍光性以外は、物理的、化学的異常、あるいは細胞の異常は認められなかった。紫外線下では、歯、足、および棘においても極度の蛍光性が見られ、ポルフィリン症が疑われた。尿の分光学的評価では、糞中および尿中ポルフィリンの極度の上昇が示された。薄層クロマトグラフィーによる尿分析では、排泄されたポルフィリン中間体に異常型が認められた。尿の高性能薄層クロマトグラフィーでは、排泄されたポルフィリンは9095%Ⅰ型異性体であることが判明し、先天性赤芽球性ポルフィリン症を示唆するものであった。

 

キーワード: Arelerix albiventris、先天性赤芽球性ポルフィリン症(congenital erythropoietic porphyria)、ハリネズミ(hedgehog)、ポルフィリン症(porphyria

 

 

フェネックギツネ(Vulpes zerda)およびミーアキャット(Suricata suricatta)におけるカナリア痘ベクター犬ジステンパー生ワクチン接種後の血清学的反応

Serologic Responses Following Vaccination of Fennec Foxes (Vulpes zerda) and Meerkats (Suricata suricatta) with a Live Canarypox-vectored Canine Distemper Vaccine

 

Rob L. Coke, D.V.M., Kay A. Backues, D.V.M, Dipl. A.C.Z.M., John P. Hoover, M.S., D.V.M., Dipl. A.B.V.P, Dipl. A.C.V.I.M., Jeremiah T. Saliki, D.V.M., Ph.D, Dipl. A.C.V.M., Jerry W. Ritchey, D.V.M, Ph.D, Dipl. A.C.V.P., and Gary D. West, D.V.M., Dipl. A.C.Z.M.

 

326~330ページ

 

要旨: フェネックギツネ(Vulpes zerda)およびミーアキャット(Suricata suricatta)は犬ジステンパーウイルスに感染しやすいと考えられている。犬ジステンパーへの自然感染の確実な臨床例は報告されていないが、他の近縁種において犬ジステンパーウイルスによる死亡例や疑い死亡例が報告されている。市販のカナリア痘ベクター犬ジステンパー単味生ワクチンにより中和抗体が誘導され、その力価はフェネックギツネおよびミーアキャットの両者で最低1年間持続した。

 

キーワード: カナリア痘ベクターワクチン(canarypox-vectored vaccine)、犬ジステンパーウイルス(canine distemper virus)、フェネックギツネ(fennec fox)、ミーアキャット(meerkat)、Suricata suricattaVulpes zerda

 

 

日本のある動物園におけるクリプトスポリジウムおよびジアルジア感染の調査

Survey of Cryptosporidium spp. and Giardia spp. Infections in Various Animals at a Zoo in Japan

 

M. Matsubayashi, D.V.M., K. Takami, D.V.M., Ph.D., Isao Kimata, Ph.D., Teruo Nakanishi, Ph.D., Hiroyuki Tani, D.V.M., Ph.D., Kazumi Sasai, D.V.M., Ph.D., and Eiichiroh Baba, D.V.M., Ph.D.

 

331~335ページ

 

要旨: 1999年から2002年において、89種(哺乳類43種および鳥類46種)から得た合計284の糞便検体を検査した。各検体は日本の大阪にある動物園で採取し、ショ糖浮遊法を行った後に顕微鏡観察を行い、またクリプトスポリジウムのオーシストおよびジアルジアのシストを検出するために2種の免疫蛍光測定キットを使用した。クリプトスポリジウムは1頭のアライグマ(Nyctereutes procyonoides)のみで認められ、またジアルジアは1羽のオシドリ(Aix galericulata)および2羽のアカツクシガモ(Tadorna ferruginea)で検出された。本研究では、これらの寄生虫の罹患率は低かった。しかし、これらの結果は感染動物が地表水の汚染源となりうることを示唆した。これは、日本の動物園における初のクリプトスポリジウムおよびジアルジアの調査報告である。

 

キーワード: クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)、ジアルジア(Giardia)、日本(Japan)、調査(survey)、動物園(zoo

 

 

アルパカ(Lama pacos)における角膜穿孔の外科的補正の1例

Surgical Correction of a Corneal Perforation in an Alpaca (Lima pacos)

 

Alfonso Rodriguez-Alvaro, D.V.M., Ph.D., Elisa M. Gonzalez-Alonso-Alegre, D.V.M., Ph.D., Maria Delclaux-Real del Asua, D.V.M. , Eva Martinez-Nevado, D.V.M.,  and Covadonga Talavera-Cañete, D.V.M.

 

336~339ページ

 

要旨: アルパカ(Lama pacos)の成獣が、外傷に起因すると思われる虹彩の脱出を伴った角膜穿孔を示した。病巣が重篤なため、有茎結膜弁移植を実施した。角膜は完全な構造を再び取り戻し、術後10ヵ月では罹患した眼は小さな角膜瘢痕を残すのみで良好な視覚を有していると思われた。

 

キーワード: アルパカ(alpaca)、Lama pacos、結膜移植片(conjunctival graft)、角膜穿孔(corneal perforation

 

 

2003年のフロリダにおける野生ワニ(Alligator mississippiensis)のMycoplasma alligatorisの血中抗体保有率

Seroprevalence of Mycoplasma alligatoris among Free-ranging Alligators (Alligator mississippiensis) in Florida – 2003

 

Daniel R. Brown, M.S., Ph.D., Laurie A. Zacher, M.S., D.V.M., and Dwayne A. Carbonneau, B.S., M.S.

 

340~341ページ

 

要旨: Mycoplasma alligatorisはワニ(Alligator mississippiensis)の急性致死的感染症を引き起こす。本研究は、フロリダの野生ワニの幼獣および亜成獣におけるM. alligatorisの血中抗体保有率の調査を目的とした。20034月から10月に20箇所で採取した血漿592検体のうち12箇所(60%)の23検体(5.4%)が、抗M. alligatoris抗体に対する酵素免疫測定法で血清学的に陽性(力価1: > 32)を示した。この結果により、フロリダ全域のワニがM. alligatorisに最近曝露されたことが示され、また、感受性のあるワニ類が野生ワニと接触すれば致死的感染を起こす危険が示唆される。

 

キーワード: Alligator mississippiensis、マイコプラズマ(mycoplasma)、ワニ類(crocodilian)、免疫学的検定(immunoassay)、フロリダ(Florida

 

 

エリマキキツネザル(Lemur macaco variegate; Kehr 1792)に見られたGonglylonema pulchrum寄生および食道扁平上皮癌の1例

Gongylonema pulcherium Infection and Esophageal Squamous Cell Carcinoma in a Vari (Lemur macaco variegate; Kehr 1792)

 

T. Bleier Dr. med. vet., U. Hetzel Dr. med. vet., Dr. rer. nat., C. Bauer Dr. med. vet., O. Behlert Dr. med. vet. and E. Burkhardt Prof. Dr. med. vet.

 

342~345ページ

 

要旨: 本報告は17歳の雌エリマキキツネザル(Lemur macaco variegates)におけるGongylonema pulchrumの食道寄生および食道扁平上皮癌の症例の、形態学的・組織学的性状を示すものである。キツネザルはドイツの動物園で飼育されており、呼吸困難、嘔吐、および拒食の病歴を有していた。剖検時に、中心壊死を伴う白っぽい軟結節塊が食道の尾方3分の1に見られた。更に、食道全体の上皮内に多数の線虫(G. pulchrum)が観察された。これらの結果はG. pulchrum寄生と食道扁平上皮癌の発生との関連を示唆するものである。

 

 

マレーグマ(Helarctos malayanus)の下顎扁平上皮癌の治療成功例

Successful Treatment of Mandibular Squamous Cell Carcinoma in a Malayan Sun Bear (Helarctos malayanus)

 

Natalie D. Mylniczenko, M.S., D.V.M., Ann L. Manharth, D.V.M., Leigh Ann Clayton, D.V.M., Rhonda Feinmehl, D.V.M., and Mitch Robbins, D.V.M., Dipl. A.C.V.S.

 

346~348ページ

 

要旨: マレーグマ(Helarctos malayanus)の雌成獣が、下顎吻部の扁平上皮癌と診断された。最初の処置としては、舌小帯の吻側へかけての両側性下顎切除術を行った後に病巣内および病巣周囲にシスプラチンを注射投与した。術後の回復に問題は見られず、患獣は短くなった下顎にもよく適応した。腫瘍切除が完全でなかったことが組織病理学検査で示され、2 Gyを左右対向二門から照射する放射線治療(各治療で合計4 Gy)を週14週間行い、シスプラチンによる治療を再度1回実施した。初発から2年間、患獣に腫瘍再発は見られなかった。

 

キーワード: マレーグマ(sun bear)、Helarctos malayanus、扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)、下顎切除術(mandibulectomy)、放射線治療(radiation therapy)、シスプラチン(cisplatin

 

 

アジアフサオヤマアラシ(Atherurus macrourus)における腹膜の炎症性筋線維芽細胞性腫瘍

Peritoneal Inflammatory Myofibroblastic Tumor in a Brush-tailed Porcupine (Atherurus macrourus)

 

Chen-Hsuan Liu, D.V.M., Ph.D., I-Ping Chen, D.V.M., M.S., An Chen, M.D., Ph.D., and Chih-Hua Chang, D.V.M., M.S.

 

349~352ページ

 

要旨: 8歳の栄養状態の良い雄アジアフサオヤマアラシ(Atherurus macrourus)が剖検に供された。その個体は1年前にStrongylus spp.寄生の治療を受けており、死亡2日前に短期間の下痢を示していた。剖検では、播種性で、軟性から硬性の灰白色の結節が網、腸間膜、腸漿膜、および肝表面に不規則に分散して見られた。組織学的にこれらの腫瘍は、増殖性紡錘状細胞が、組み合わさった小束あるいは縄状の膠原性基質および血管新生を伴った花筵状のパターンを形成することで成立していた。リンパ球、形質細胞、およびマクロファージからなる炎症性細胞は腫瘍細胞間に浸潤していた。α- 平滑筋アクチンおよびビメンチンに対する抗体の細胞質免疫反応性が、腫瘍細胞で見られた。抗デスミン免疫反応性は、場所によって異なっていた。形態学的特徴、炎症性浸潤の存在、および免疫組織化学的反応の発現状態は、ヒト、ウマ、ネコで報告されているような炎症性筋線維芽細胞性腫瘍であるという診断と一致するものであった。

 

キーワード: Atherurus macrourus、アジアフサオヤマアラシ(bursh-tailed porcupine)、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍(inflammatory myofibroblastic tumor)、病理学(pathology)、免疫組織化学(immunohistochemistry

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